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倉庫に残っているポリエチレン製の医療用ガウン=豊岡市内(服部提供)
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倉庫に残っているポリエチレン製の医療用ガウン=豊岡市内(服部提供)
在庫になっている医療用ガウン=豊岡市内(服部提供)
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在庫になっている医療用ガウン=豊岡市内(服部提供)

 新型コロナ感染防止のため医師や看護師らが着用する、ポリエチレン製の使い捨て医療用ガウンを製造している兵庫県豊岡市小田井町のかばんメーカー「服部」が、昨夏から受注がゼロになり在庫を抱えている。同社担当者の入梅功さんは「中国から輸入された安価な製品が出回っているが、国際情勢の変化にも対応できるよう、国産品の製造を維持するために目を向けてほしい」と話している。(石川 翠)

 同社は2020年春から、医療用ガウンの製造を開始。その頃は、世界的な感染症拡大でマスクと同様に輸入が一時停止するなどし、医療用ガウンも不足していた。

 同社にとってもかばんの売り上げが激減する中で、製造技術を生かした新たな取り組みだった。市内の同業者らとともに、大量生産に対応した製造ルートを構築。県病院局などから依頼を受け、これまでに約20万枚を製造し、県や県内の病院などに納入してきた。

 しかし、輸入品が安定調達できるようになると、安価な中国製品が選ばれるように。昨年の夏以降は、受注がゼロになっている。現在3万枚ほどが倉庫に残っているという。

 一方で今年1月からは、感染症予防製品の調達協定を結んでいる養父市から、「但馬での生産拠点の確保のために」と、フェースシールドとセットで発注を受けている。市立の診療所など4カ所に配布するといい、6月まで毎月数十セットを納入する。

 入梅さんは「輸入が途絶えたときに同じ状況になってしまわないよう、使い続けられるモデルを作ることが今後のためにも大事」と訴えている。

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