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特別支援学校の統合について議論の進め方などを確認する(右から)斎藤元彦知事と関貫久仁郎市長、広瀬栄市長=神戸市中央区、県庁
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特別支援学校の統合について議論の進め方などを確認する(右から)斎藤元彦知事と関貫久仁郎市長、広瀬栄市長=神戸市中央区、県庁

 豊岡聴覚特別支援学校(兵庫県豊岡市三坂町)と出石特別支援学校(同市出石町)の統合を巡り、関係する兵庫県、豊岡市、養父市の3首長が13日、県庁で意見を交わした。県教育委員会による計画発表から統合までの期間が1年余りと短く、保護者らの間で不安や戸惑いが広がっていることから、延期も視野に丁寧な議論を進める方針を確認した。

 県教委は2月、両校を2023年春に統合し、出石の校舎を新校として利用する計画を発表した。スクールバスの運行範囲は豊岡市と養父市の一部に限られ、それ以外の地域からは保護者の送迎が必要になることも示されたが、斎藤元彦知事は「準備期間が1年は短すぎる」として、延期する方向で県教委と協議する意向を示していた。

 県庁での意見交換で、豊岡市の関貫久仁郎市長は両校について「地域にとって必要性が高く、丁寧な議論は但馬全体の思い」と説明。養父市の広瀬栄市長は「(特別支援学校に子どもを通わせる)保護者はいろいろな思いを持ちながら子育てをしている。その期待に応えるのが行政の優しさだ」と訴えた。

 斎藤知事は「行財政改革は大事だが、特別支援学校や教育の問題はそれとは別だと考えている。落ち着いた形でよい方向へ向かうようにしたい」と述べた。

 両市長は終了後、知事と方針を共有できたことに「安心した」と話し、統合については「結論ありきではなく、理解を深めた上で結論を出すことが大切」などとした。(田中陽一)

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