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サンショウウオ研究者が朝来市の地域おこし協力隊にやってきた 調査、研究、そして地域活性化

2022/04/23 05:30

 サンショウウオの研究者、高木香里さん(35)が兵庫県朝来市の地域おこし協力隊に着任した。昨年から日本ハンザキ研究所(同市生野町)の研究員としても活動しており、「オオサンショウウオは研究者のトップアイドル」と憧れを語る。調査、研究に加え、地域活性化にもつなげたい考えだ。

 高木さんは東京都八王子市出身で、東京学芸大学を卒業。教職に就いた後、東京大学大学院に進学、トウキョウサンショウウオを研究し、博士号を取得した。その後、水辺環境の保全に取り組む非政府組織(NGO)の職員を務めていた。

 もともと「自然が好きで、山で遊んでいた」という高木さん。オオサンショウウオについて「手がかわいい」とし、「1億年以上前から、ほとんど変わらない姿で暮らしていた。ロマンを感じる」と話す。

 当面は、6月に予定される「日本オオサンショウウオの会・朝来大会」の開催準備に当たり、その後は同研究所と連携して、生息調査や研究のほか、市内の学校への出前授業などに取り組む。「研究所をサンショウウオに特化した自立した研究機関にしたい。オオサンショウウオの観光・教育の中心にしたい」と意気込んでいる。

 既に朝来市内で犬のウェルシュコーギー「幸太郎」と暮らしているという。(小日向務)

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