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日本伐木チャンピオンシップに出場する5人=木質バイオマスセンター(北但西部森林組合提供)
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日本伐木チャンピオンシップに出場する5人=木質バイオマスセンター(北但西部森林組合提供)

 全国トップレベルの林業従事者がチェーンソーの腕前を競う「日本伐木チャンピオンシップ(JLC)」(21、22日・青森市)に、北但西部森林組合(兵庫県香美町村岡区和田)のベテラン5人が挑戦する。68人が出場する「プロフェッショナルクラス」(24歳以上)で、5人全員の決勝進出を目指す。(長谷部崇)

 森下克好さん(54)=香美町▽久田和幸さん(50)=豊岡市▽中村政樹さん(46)=新温泉町▽志田大輔さん(44)=同町▽中川憲悟さん(41)=香美町。

 競技は5種目。3分以内に木を倒す「伐倒」では、倒す方向のほか、切り込みの角度や深さなどを採点する。「枝払い」は、長さ6メートルの丸太に差し込まれた30本の枝を切り払い、「丸太合わせ輪切り」は、地面から7度傾いた丸太を30~80ミリの厚さで切り出す。ほかに「接地丸太輪切り」「ソーチェン着脱」があり、安全性や正確さ、スピードを審査する。

 JLCは2014年から隔年で開催されていたが、20年の大会は新型コロナウイルス禍で見送られた。競技歴5年の志田さんは18年以来2回目の出場だが、19年夏から練習を始めたほかの4人は初挑戦となる。

 週3日、同組合の木質バイオマスセンター(香美町村岡区長板)に集まり、夜遅くまで練習する。切った角度などを測定する審判役は交代で務めており、「ライバル同士だけど、それ以上によい仲間だな」とお互いを認め合う。プロフェッショナルクラスで、決勝進出枠(15人)に食い込むのが目標だ。

 大会に向けた修練は、普段の業務にも役立っているという。久田さんは「これまで新人に対して『見て覚えろ』みたいなところがあって、木を切るのも、感覚や経験に基づいてやっていた」と振り返り、「競技を始めてから、体の動かし方とかチェーンソーの扱い方を具体的に教えることができるようになり、新人の上達も早くなった」と話す。

 同組合も5人を全面的にバックアップ。「大会を通じて得た技術を現場にフィードバックしてほしい」と応援している。

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