兵庫県養父市は本年度も、地元出身の大学生らに新米など地元産品のセットを送る。新型コロナウイルス禍で不安を抱える学生を支援するためで、送付は３年連続となる。気になる中身だが、新米４キロやポン酢、ふりかけ、ドレッシングなどを選んだ。発送作業を始めた市の担当者は「それぞれの将来の目標に向かい『頑張って』の思いを込めた」とエールを送る。

　詰め合わせは、いずれも学生が使いやすい商品ばかり。市シルバー人材センターは「温石米」「やぶ米」の各２キロと、「炊き込みご飯の素」「牛すじ山椒カレー」を提供した。このほか「青山村のゆずポン酢」（大徳醤油）▽「しょうゆ屋のごまふりかけ」（中野醸造）▽「赤米グラノーラ」（八鹿鉱泉）▽「天滝ゆずのドレッシング」（カタシマ）－も詰め合わせている。

　送付の対象は、養父市出身で高等専門学校や短期大学、大学、専修学校、大学院に通う学生。希望者は申請する。送付作業の初日となった６日は１２０人分を箱詰めした。

　詰め合わせセットは８千円相当（送料を含む）という。同センターの守本隆之事務局長は「市内の事業所の協力もあってセットにできた。市内企業の紹介ブックも一緒に送ったので、就職を考える参考に」と話している。

　市やぶぐらし課ＴＥＬ０７９・６６２・３１７２

（桑名良典）