兵庫県香美町香住区の特産・二十世紀梨の出荷作業が25日、JAたじまの香住梨選果場(香住区香住)で始まった。今年は玉太りもよく、糖度も高め。但馬や京阪神などに約100トンの出荷を見込む。
香住では1929(昭和4)年に県が二十世紀の試験栽培を始めた。現在は香住果樹園芸組合の40軒と、研修生1人が計13ヘクタールで栽培。うち二十世紀が生産面積の中心を占めるという。
今年は台風7号による落果などの被害もあったが、生育はおおむね順調。17日の品位検討会で計測した大きさや糖度はいずれも過去5年平均を上回った。
初日は約100ケースが持ち込まれ、生産者や地元の主婦ら約40人が作業した。ベルトコンベヤーで運ばれてくる梨の袋などを取り除き、見た目や糖度で「特秀」「秀」「優」「良」に選別、さらに大きさで7階級に分けて箱詰めした。同組合の駒居勝組合長(67)は「甘みと酸味のバランスがよく、シャリシャリ感を味わえる」と話した。
出荷作業は9月15日まで。同選果場TEL0796・36・2910
(長谷部崇)
























