新しい梨の品種「富慈緑」を開発した井瀬俊一さん=佐用町中島
新しい梨の品種「富慈緑」を開発した井瀬俊一さん=佐用町中島

 佐用町中島の井瀬農園で果樹栽培に取り組む井瀬俊一さん(79)=明石市=が、新しい梨の品種開発に成功した。甘みと酸味のバランスがよく、ほどよい歯ごたえが特徴で「富慈緑(ふじみどり)」と命名。9月上旬に農産物直売所「味わいの里三日月」(同町乃井野)でお披露目会があり、地元住民らが興味津々で新しい梨を堪能した。(橘高 声)

 井瀬さんは鳥取大農学部を卒業後、佐用高校教諭や県立農業高校長などを歴任。退職後は15アールある自身の農園で梨や栗、柿などの栽培に取り組む。現在は、同町が開講する農業の基本技術を学ぶ講座「さよう農の匠(たくみ)」の講師も務める。