梨ワインの仕込み作業。ナシを水洗いした後で搾汁機にかける=トキワ
梨ワインの仕込み作業。ナシを水洗いした後で搾汁機にかける=トキワ

 山陰の特産・二十世紀梨を使った梨ワインの仕込みが18日、兵庫県美方郡香美町香住区三谷の発酵食品会社「トキワ」で始まった。

 同社は1985年にワイン製造免許を取得し、翌86年から梨ワイン「梨花一輪(りかいちりん)」を販売している。今年は地元・香住や鳥取、京都・久美浜から計16・7トンを仕入れ、約9500リットルを製造予定。

 ナシを水洗いした後、搾汁機にかけて裏ごし。果汁をタンクに送り、4日かけて固形分と液体を分離する。発酵タンクで3~4週間低温発酵させ、ろ過作業を経て12月中旬から瓶詰めし、年明けから出荷する。

 今年の二十世紀梨は猛暑と小雨の影響で小玉が多い一方、日照時間が長かったため、糖度が高めという。柴崎明郎(あきお)代表取締役(54)は「爽やかな酸味とすっきりとした甘さを生かした最高のワインをお届けしたい」と話した。

 360ミリリットルが1320円、180ミリリットルが715円。スパークリングは360ミリリットル2420円。本社直売店のほか、京丹後から鳥取までの道の駅や土産物店などで販売する。同社TEL0796・36・4001

(長谷部崇)