町内に六つもの泉源があり、豊富な温泉資源が暮らしに溶け込む、まさに温泉天国・新温泉町。天然温泉を一般家庭に配湯している全国でも数少ない地域で、浜坂温泉で約700軒、湯村温泉で約400軒、自宅の蛇口から温泉が出てくるんですって。
そんな兵庫県新温泉町で7月から始まった、温泉天国「シン・温泉検定」。まだ知らない方も多いのでは? 私もたまたま見つけて、このあいだ67人目の「おんせん天国サポーター」に認定されました。
町民の方には「温泉」をより「誇り」に思っていただけるよう、町外の方には「羨(うらや)ましく魅力あるもの」として感じていただけるようにと新しく創設されたこの制度。2時間ほど温泉について専門的な認定講座を受け、その後、検定試験が行われます。30問中25問を正解すれば合格。受講料は無料。
講師の町おんせん天国室室長の谷口薫さんは、湧出温度100度の湯村温泉出身。お風呂を「沸かす」という概念がなかったそうです。「温泉の湯」と「水道の水」を上手(うま)い具合に混ぜて好みの温度にする湯守の技を誰でも自然に身につけていたとか。谷口さんのトークが冴(さ)える講義は必聴!
今は町外の方の割合が多いようですが、ぜひ町民の方にも受けてほしいとのこと。地元の宝を再認識できる良い機会ではないでしょうか。