神戸・垂水から友だち家族が遊びに来たので、久しぶりに「城崎マリンワールド」へ行ってきた。常設展示や海獣ショーのクオリティーの高さにあらためて感動。アトラクションや体験オプションが豊富で一日中楽しめる。小4姉と小2弟とともにアジ釣りをしたり、イルカに触ったり、興奮を抑えきれない55歳。
中でも強く印象に残ったのは「フィッシュダンス」。ちょっと暗めの屋内、ドーナツ型の水槽の真ん中の「フロート」に渡ると、そこが徐々に下がっていく。すると水槽の内側から…というより海の中に入ってしまったような感覚で、魚を見ることができるのだ。
周りで見ている人たちの声は全く聞こえない。同じ方向にひたすら泳ぐブリの群れ。スペースがあり、直接どうということはないのだが、時々、水槽の水がフロート側にこぼれてきて少しざわざわする。参加人数は8人くらいか。皆で一斉にエサを投げ入れると、そこに、それはもうすごい迫力で水しぶきを上げ魚たちが殺到する。美しかった。
じつはこの日、音響設備の故障で音楽が無かったのだが、それが余計に海の神秘と恐ろしさを垣間見せてくれて貴重な経験となった。今はもう通常運転になったらしいが、たまには音無しもアリかも。あたたかくなったら、また出掛けてみよう。
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当欄は1月からスペースを拡充。河合さんが、但馬のすてきな人、モノ、コトに迫り、地域の魅力をさらに深掘りしていきます。