タンクの酒母をかき混ぜる蔵人たち=香住鶴
タンクの酒母をかき混ぜる蔵人たち=香住鶴

 酒造りの季節を迎え、兵庫県香美町香住区小原の酒造会社「香住鶴」でも新酒造りが本格化している。

 9月2日から杜氏の松本幸也・醸造部長(53)をはじめ、蔵人6人が蔵入り。10月下旬に1人が加わり、来年5月上旬まで仕込みタンク70本分、約345キロリットルの酒を造る。酒米は「山田錦」「五百万石」「つきあかり」など県産5品種を使う。うち7割は但馬産。

 松本醸造部長は「ここ数年、高温障害を受けた米を使うことも増えてきたが、米を溶かす工夫もしながらよい酒を仕上げていきたい」と話した。新酒は11月7日の「しぼりたて山廃生酒」から順次発売する。

 同社は来年が創業300年。10月19、20日に同社で開くイベント「秋の蔵祭」では、記念ロゴをあしらった萩焼のちょこ(1100円)やTシャツ(3千円)も販売する。TEL0796・36・0029

(長谷部崇)