スタジオ前でクラウドファンディングをPRするFMジャングルのパーソナリティー=豊岡市大手町
スタジオ前でクラウドファンディングをPRするFMジャングルのパーソナリティー=豊岡市大手町

 1998年、日本で101番目のコミュニティー放送局として誕生した豊岡市大手町のラジオ局「FMジャングル」は、今月末まで放送機材の更新に向けて資金を募るクラウドファンディング(CF)に挑んでいる。古い機材が故障して放送がいつ止まるか、同局もリスナーもハラハラし通しといい、スタッフらは「但馬唯一の放送局を応援して」と呼びかけている。(阿部江利)

 FMジャングルは、地元企業が地域活性化の一助にと開局し、後に市も参画した。豊岡駅前の複合施設「アイティ」2階のエスカレーター下に自称「日本一狭いスタジオ」を構え、2004年には同施設7階に第2スタジオを設けた。

 放送エリアは豊岡市のほぼ全域と養父、朝来両市、香美町、京都府京丹後市の一部で、パーソナリティー11人を含むスタッフ15人が活動し、約130の協賛企業が支える。朝と昼、夕方の生活情報番組を手がけるほか、災害や市政のニュース、選挙速報などをきめ細かく報じる。