定例会見で今年の繁殖シーズンを振り返るコウノトリの郷公園の上甫木昭春園長(右から3人目)や研究者たち=豊岡市祥雲寺
定例会見で今年の繁殖シーズンを振り返るコウノトリの郷公園の上甫木昭春園長(右から3人目)や研究者たち=豊岡市祥雲寺

 県立コウノトリの郷公園は9日、定例会見を開き、日本の野外に暮らすコウノトリが558羽に達したと発表した。今シーズンは全国13府県で54ペアが繁殖。7日までに新温泉町で初のひな2羽が巣立ち、合計145羽が巣立った。2005年9月の初放鳥から20年の節目に、同公園の上甫木(かみほぎ)昭春園長は「課題は残るが、野生復帰の取り組みは世界的にも例がなく、経過を継続して見ていくことが大事」としている。(阿部江利)