ジャムやピーナツバター類の製造販売会社「グリーンウッドファクトリー」(丹波篠山市北)は、今年3月に本格稼働した新工場の施設見学と、敷地内の「体験工房」でのジャム作り体験を7月から始める。市内の「農工団地篠山中央地区」に市が企業誘致し、昨年10月に完成した。地元産イチゴを使ったジャム作り体験は人気を呼びそうで、観光関係者らは「丹波篠山の新たな観光名所になれば」と期待する。(堀井正純)
■将来は自社ブランド商品も
グリーンウッドファクトリーは、前身の「兵庫興農」(神戸市北区)から事業を継承し、昨年10月に社名変更した。従業員数は約90人。
新工場は、敷地面積が約3万8700平方メートルあり、鉄骨造2階建てで、延べ床面積約1万6千平方メートル。屋根に太陽光パネルを設置するなど、環境に配慮した設計となっている。製造ラインは6本あり、原料の投入から包装・製品化まで各ライン一直線で、高品質と効率化を実現したという。
OEM(相手先ブランドによる生産)商品の受託製造が中心だが、「工場が安定稼働すれば、今後、黒枝豆や栗のペーストなど、地元産の農産物を加工した自社ブランドの商品も開発したい」と石塚信典社長。「地域のみなさんとつながり、身近な存在として工場を発展させたい」と話す。
■市民限定で先行実施
製造ラインの横に、見学用の約100メートルもある細長い通路が設けられている。説明を聞きながら、原料の選別や容器への充填(じゅうてん)など各工程をガラス越しやモニターで見ることができる。箱詰めされた製品は、搬送ロボットが自動で運び、パレットで自動倉庫に保管される。
体験工房は工場とは別棟。手作りするジャムの素材は、近所の農園で栽培された新鮮なイチゴだ。「今後ブルーベリージャム作りなども考えていきたい」と担当者は語る。工場見学(無料)とジャム作り体験(中学生以上対象、小学生は保護者同伴、千円)はいずれも要予約。火・木曜に開催。
一般向けは7月スタートだが、丹波篠山市民限定で、先行して6月から既に実施している。詳細は同社の公式サイトで。同社TEL079・555・6163
























