楽屋の屋根裏に用いられた、「くの字」に曲がった松の部材(画面中央)=丹波篠山市教育委員会提供
楽屋の屋根裏に用いられた、「くの字」に曲がった松の部材(画面中央)=丹波篠山市教育委員会提供

 幕末に建てられ、国重要文化財に指定されている、丹波篠山市黒岡の「春日神社能舞台」の保存・修復工事が完了した。元日に奉納される「翁神事」などで知られ、丹波篠山を代表する文化財の一つで、大規模な修復は約35年ぶり。工事に伴う一部解体で、楽屋の屋根部分の構造材に、「くの字」に曲がった、通常とは極めて異なる形状の部材が用いられていることが確認された。22日午前、氏子らによる完工式があり、午後から記念の「丹波篠山春日能」が催される。(堀井正純)