駐在所勤務で住んだ日置地区に定住し、市職員に転身した宮本清輝さん(左)と妻の恵さん=丹波篠山市野々垣
駐在所勤務で住んだ日置地区に定住し、市職員に転身した宮本清輝さん(左)と妻の恵さん=丹波篠山市野々垣

 駐在所勤務を機に地域に魅せられ、警察官から市職員へ-。丹波篠山市日置地区で暮らす宮本清輝さん(44)は今春、約20年間勤めた兵庫県警を退職し、同市職員に転身した。きっかけは6年前の日置駐在所着任。住民との触れ合いと農ある暮らしに家族で魅了され、この地に定住を決めた。妻・恵さん(43)も来春、ベーグル専門店を開業予定。夫婦で地域に貢献していく。(秋山亮太)

 清輝さんは25歳で兵庫県警に就職。都市部の警察署で勤務していたが、「地域に密着した仕事を経験したい」と駐在所勤務を希望し、2019年3月に日置駐在所に着任した。

 広大なエリアを一人で受け持つ。相談があれば休日でも駆けつける。都市部にいた頃と働き方は大きく変わった。大変だった半面、「警察として当たり前の仕事でも感謝してもらえる。一人一人と直接つながりを持てることに、やりがいを感じた」と振り返る。