加古川市志方町横大路の農地(30アール)で、約260株の綿花の苗植えが行われた。東播磨が綿花の一大産地だったことを記す史料の継承に取り組む住民団体などが同農地で開く「播磨の綿(わた)まつり」(11月3日)に向けた準備。綿摘み体験を予定する同イベントの15回目を記念し、一緒に栽培してくれるボランティアを募っている。(増井哲夫)
住民有志が2014年4月に立ち上げた「稲岡工業株式会社文書」保存会。江戸末期の木綿問屋をルーツとし、12年に倒産した加古川市の老舗タオルメーカー「稲岡工業」の文書を保存・研究する。メンバーは市内2小学校で、綿花栽培から摘み取り、糸車や布織りの体験まで行う「綿の学習」に携わり、綿産地の歴史継承にも取り組む。