栄養価の高いスーパーフードとして注目される「ビーツ」でアスリートらを支援しようと、元Jリーガーの酒井高聖(ごうそん)さん(28)=大阪市=が、県内外で農業の課題解決に取り組む山田真輝さん(30)=神戸市東灘区=と会社を立ち上げ、7月中にも5種のスムージーを発売する。ビーツのさまざまな栄養を必要な場面で手軽に摂取できる。「日常的に運動に取り組んでいる人はもちろん、健康に気をつけている人にお薦め」という。(増井哲夫)
ビーツは欧州原産の野菜で、オランダやオーストラリア、ニュージーランドなどが主な産地。抗酸化作用があるというポリフェノールの一種ベタシアニン、肝機能強化が期待されるベタイン、難消化性オリゴ糖のラフィノースのほか、カリウムや鉄分なども多く含まれる。
酒井さんはサッカー元日本代表の酒井高徳選手(ヴィッセル神戸)の弟。2014年にアルビレックス新潟に入団後、ドイツのリーグに渡り、22年に引退した。
ビーツに出合ったのはドイツでの生活。日常的に食べる野菜の一つで、試合前の食事では積極的に取るよう推奨された。プロテイン飲料にビーツパウダーを混ぜて飲んだといい「摂取した日としない日とでは試合終盤の疲労度が明らかに違った」と酒井さん。