オウム真理教幹部らによる坂本堤弁護士一家殺害事件で、長男龍彦ちゃん=当時(1)=の遺体が長野県大町市で見つかって間もなく30年となるのを前に、日弁連の渕上玲子会長が7日、同市の慰霊碑を訪問し「悲劇を二度と繰り返してはならない」と訴えた。
坂本一家の慰霊碑は、有志による「坂本弁護士と家族を救う全国弁護士の会(救う会)」が主導して建立したが、メンバーの高齢化を考慮し、今月以降は日弁連が主体で維持管理を担う。
この日は大町市の牛越徹市長らも一家を追悼し、黙とうや献花をした。牛越市長は「日弁連と連携し、慰霊の地として碑の管理に協力していきたい」と話した。