電子回覧板の意義を語る森川乃梨子さん=明石市朝霧台
電子回覧板の意義を語る森川乃梨子さん=明石市朝霧台

 自治会会員の高齢化や自治会離れが課題となる中、明石市東部の朝霧台自治会(約190世帯)が、LINE(ライン)のシステムを活用した「電子回覧板」の運用に力を入れている。導入から3年間で、40代から80代までの約140人が利用。回覧物の迅速な共有や役員の省力化に加え、チャット機能を使ったリアルタイムのやりとりが防犯や防災面でも役立っているという。(谷川直生)

迅速な情報共有や省力化 チャットで安否確認へ

 「防災の日」の今月1日、電子回覧板を使った安否確認訓練が行われた。午後0時半に南海トラフ地震が発生したと想定。同自治会副会長の森川乃梨子さんがチャットで安否確認を呼びかけるメッセージを送信すると、直後から続々とリアクションがあった。30分間で50人ほどが応答し、最終的には110人以上が協力した。