北海道鶴居村が大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を防ぐため、釧路湿原国立公園に隣接する民有地約7・5ヘクタールを購入する方針を固めたことが11日、村への取材で分かった。この民有地では建設計画が一時浮上していた。村は国の特別天然記念物タンチョウの生息地として有名で、撮影スポットの橋からタンチョウを撮ると、この民有地が背景となる。
村によると、同国立公園周辺でメガソーラー建設を進める「日本エコロジー」(大阪市)が、1月に建設計画を村に伝達。村が住民説明会の開催が必要なことなどを伝えると、2月下旬に計画を見送ると連絡してきたという。同社は「景観上の問題などもあり見送った」としている。