日本生命保険から三菱UFJ銀行への出向者が同行の社外秘資料を不正に持ち出していた問題で、日生の複数の社員が、銀行や販売代理店などの出向先から無断で情報を持ち出す事例が2019年からの6年間で約600件確認されたことが12日、関係者への取材で分かった。
不適切な情報の持ち出しは三菱UFJ銀以外の出向先でも確認されたという。日生は12日にも社内調査結果を公表する方針だ。
日生は7月10日に三菱UFJ銀での不正な情報持ち出しを外部からの指摘で把握。金融庁から報告徴求命令を受け、外部の弁護士の協力も得ながら出向経験者の聞き取りなど社内調査を進めていた。