政府が、駅や大規模イベントなどで発生する女性用トイレの行列解消に向けた対策に本腰を入れている。6月に閣議決定した経済財政運営の指針「骨太方針」で、利用環境の改善を明記。7月に関係府省連絡会議を初開催した。近く国土交通省が有識者会議を発足させる。今後、先進事例の普及や設置基準数のガイドライン策定を進め、トイレの待ち時間の「男女格差」是正を図る。

 女性用トイレは個室のため、男性用より便器の数が少なく、利用時間が長い傾向にある。厚生労働省はオフィスなどの事務所についてトイレの設置に関する規則を定めるが、駅などは事業者に委ねているのが実情だ。