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 政府が21日の臨時閣議で「骨太の方針」などを決定しました。予定通り消費税率を引き上げる方針を記す一方、最低賃金アップや「就職氷河期世代」の集中支援などを打ち出していますが、改革色が薄れているとも言われています。どのようなものなのでしょう?

 -「骨太の方針」とは何ですか?

 「政府の経済財政運営の羅針盤となる文書のこと。毎年度の予算編成や税制改正、さまざまな経済政策に反映される。小泉政権時代の2001年にスタートしたもので、成長戦略、規制改革実施計画とあわせて毎年6月ごろに閣議決定されるんだけど、年々、各省庁が進めたい政策を集めた内容になってきているのではとの批判もある」

 -それぞれの役割はどう違う?

 「成長戦略は、日本経済が持続的に成長するための施策や目標を掲げている。一方、規制改革実施計画は、民間経済の活力を引き出すため、その妨げとなっている規制を緩和する施策を並べているんだ。骨太方針は、これら二つの内容も踏まえた包括的なもので、財政健全化目標も盛り込まれている」

 -今年の骨太方針の特徴は?

 「『就職氷河期世代』を集中的に支援し、3年間で正規雇用を30万人増やす目標を掲げた。この世代は現在、30代半ばから40代半ばくらいの年齢で、景気が悪く、雇用環境が厳しい時代に高校や大学などを卒業したんだ。不安定な雇用条件などで支援対象は約100万人に上るとみられるんだって」

 「このほか、働いて一定の収入がある高齢者の厚生年金を減額する在職老齢年金制度を将来的な廃止も視野に見直すことや、最低賃金の全国平均時給をより早期に千円に引き上げることを目指している。ちなみに兵庫県内の現在の最低賃金は871円だよ」

 -消費税増税はどうなるの?

 「予定通り10月に税率を10%に上げる方針が明記された。米国と中国との貿易摩擦をはじめ景気が失速するリスクがあり、機動的な経済政策で景気を下支えする方針なんだ」

 -成長戦略はどんな内容?

 「人口減少で経営が厳しくなっている地方銀行やバス事業者の再編を促すため、その統合を弾力的に認める10年間限定の特例法を整備するんだ」

 「『プラットフォーマー』と呼ばれる巨大IT企業から不当な取引を強いられていると中小企業などから不満の声が上がっている問題に対応するため、規制を強化する新法案を20年の通常国会に提出する方針を打ち出したよ」

 -規制改革実施計画は?

 「働き方改革に主眼が置かれた。法令を改正して時間単位で介護休暇が取得できるようにするほか、副業や兼業を後押しするため労働時間の管理ルールを見直す。ただ、選挙を間近に控え、社会保障改革について負担増など痛みを伴う議論を避けたとも言えそうだね」

2019/6/27

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