国際オリンピック委員会(IOC)のコベントリー会長が14日、東京都内で共同通信の単独インタビューに応じ、五輪の放送権を巡って「新しいプラットフォームとも協力していくべきだ」と述べ、近年スポーツ中継に力を入れる動画配信事業者を組み込むことも検討する考えを示した。
来年3月の野球のワールド・ベースボール・クラシックは、米動画配信大手ネットフリックスが日本での独占放送権を獲得。ボクシングの世界戦などの放送もインターネットでの生配信が増えている。コベントリー氏は、既存の地上派放送を含め「どちらかに偏らず、バランスを見極める段階」とも語った。
来年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪で、ロシア、ベラルーシ勢の個人資格の中立選手としての参加を認めるかどうかは、今月18、19日の理事会で議論する方針を明らかにした。
コベントリー氏は6月に女性初のIOC会長に就任。陸上の世界選手権の視察で来日した。夏季大会の一部競技の冬季大会への「移行可能性」を、新設の作業部会で協議する考えも示した。