厳しい残暑が続く中、熱帯原産のケイトウが、兵庫県淡路市夢舞台の国営明石海峡公園で見頃を迎えている。赤やピンクなど燃えるように鮮やかな9千株が紺青の海を望む丘を彩っている。
中国から渡来したヒユ科の一年草。万葉集では「韓藍」の名で詠まれた。漢字で書くと「鶏頭」で花穂が鶏のとさかに似ている。背丈は約60センチ。赤以外にも紫や黄など色とりどりの花穂がポプラの丘の約580平方メートルで潮風に揺れる。
見頃は10月末まで。入園料は高校生以上が450円、65歳以上が210円、中学生以下は無料。同園TEL0799・72・2000
(笠原次郎)