立憲民主党と国民民主党は15日、それぞれ結党、設立大会から5年を迎えた。立民は安住淳幹事長ら新執行部を発足させ、政権交代に向け野党結集を目指す。一方、国民は衆参両院選挙で議席を伸ばした勢いを背景に独自路線を取り、立民とは一定の距離を置く。旧民主党に源流を持つ両党の連携には温度差があるのが現状だ。
安住氏は14日のNHK番組で「衆院選の選挙区で自民党と競り合っているのはわが党しかない」と指摘。他の野党に呼びかけて政権をつくるために党の求心力を高めると主張した。野田佳彦代表は国民民主に関し「連携する気持ちは変わらない。共通点を探す努力はお互いにしていかなければならない」と関係重視の姿勢を示した。
一方、国民の玉木雄一郎代表は、政策実現のため与党との協議に柔軟姿勢を取る路線に自信を深める。13日「ぶれずに党を大きくし、参院選で野党第1党の比例票を頂くまでになった」と記者団に強調。立民との協力に関しては「立民に限らず、与野党を超えて連携していきたい」と述べるにとどめた。