スイスの国際経営開発研究所(IMD)がこのほど発表した2025年版「世界人材ランキング」で、日本の人材競争力は世界40位と前年から順位が三つ上がった。人材を集める環境が改善した。順位の上昇は7年ぶり。競争力の低下傾向にやっと歯止めがかかった。

 世界の主な69カ国・地域が対象。人材への「投資と育成」、国内外から人材を引き寄せる「魅力」、人材活用の「準備度合い」の3分野で評価、採点し、人材競争力の順位を付けた。

 世界首位はスイスで、14年の調査公表開始以来、トップを維持している。上位10位圏は欧州勢が7カ国と大半を占め、アジアからは香港(4位)、シンガポール(7位)が食い込んだ。