この夏、「ケージ」から「平飼い」にリニューアルした県立農業高校の鶏舎＝いずれも加古川市平岡町新在家
この夏、「ケージ」から「平飼い」にリニューアルした県立農業高校の鶏舎＝いずれも加古川市平岡町新在家

　卵を産む鶏の飼育といえば、狭いケージ（かご）の中で飼われている光景を思い浮かべるのでは？　ところが近年、従来の「ケージ飼い」と呼ばれる効率重視の飼育方法から、ケージを撤去して鶏にとってストレスの少ない「平飼い」に切り替える農業系の高校が増えている。県内では２０２２年に播磨農業高校（加西市北条町）が導入、今年７月には県立農業高校（加古川市平岡町）も移行した。家畜を快適な環境で育てる「アニマルウェルフェア」（ＡＷ）という考え方に沿った方法で、教育現場でじわりと広がっている。