市営住宅の床に残されていたヒグマの足跡=16日、北海道三笠市(道警提供)
 市営住宅の床に残されていたヒグマの足跡=16日、北海道三笠市(道警提供)

 16日午前10時40分ごろ、北海道三笠市幾春別川向町の平屋建て市営住宅内に、ヒグマ1頭が居間の窓ガラスを割って侵入し、開けっ放しにしていた玄関から出て行った。室内には住人の京野みよ子さん(81)がいたが、けがはなかった。道警によると、ヒグマは体長約1・2メートル。室内に荒らされた跡はなく、ヒグマが滞在したのは数秒から十数秒だったとみられる。

 京野さんは当時洗濯中だったといい、取材に「ガガーッとガラスが割れる音がして、クマが首元あたりまで入ってきていた」と語った。ヒグマはその後、室内を通ってすぐに玄関の網戸を倒して出て行ったという。京野さんは「一瞬の出来事だった」と驚いた様子だった。