【北京共同】長野県の高校生らが参加する約60人の訪中団が25日までに北京と河北省を訪れ、中国の高校生と書道や吹奏楽を通じて交流した。ただ中国側は日本の報道陣の取材を許可しなかった。今年、抗日戦争勝利80年で反日ムードが高まっていることが背景にあるとみられる。
高校生らは22~28日の日程で訪中。主催者の日中友好会館によると、中国側は「学校側が対応できなかった」などと回答した。
同会館会長の宮本雄二・元駐中国大使は25日、北京で記者団に対し、今月3日が抗日戦争勝利80年の記念日だったことから中国側のメディア対応への準備が遅れたのではないかと指摘した。