大阪科学賞を受賞した理化学研究所生命機能科学研究センターの北島智也副センター長(左)と京都大の畠山琢次教授=25日午後、大阪市
 大阪科学賞を受賞した理化学研究所生命機能科学研究センターの北島智也副センター長(左)と京都大の畠山琢次教授=25日午後、大阪市

 大阪府と大阪市、大阪科学技術センター(大阪市)は25日、科学技術の研究開発に貢献した50歳以下の関西の若手研究者に贈る2025年度の大阪科学賞に、理化学研究所生命機能科学研究センター(神戸市)の北島智也副センター長(46)と京都大の畠山琢次教授(47)を選んだと発表した。11月に大阪市で表彰式と記念講演が開かれる。

 北島氏が評価されたのは「卵子の老化に伴う染色体数異常の原因解明と抑止技術の開発」。卵子内の染色体の動きを生きたままの状態で、世界で初めて可視化した。

 畠山氏はホウ素を配置する独自の分子設計で、鮮明で安定な有機発光材料を開発した。材料はスマートフォンや有機ELなどに利用されているという。