宿泊名目の費用が列挙された松井重樹県議の活動報告書
宿泊名目の費用が列挙された松井重樹県議の活動報告書

 兵庫県議会の松井重樹議員(71)=たつの市・揖保郡選出=の政務活動費(政活費)不適切処理問題で、県議会は24日の本会議で、松井氏の辞職を賛成多数で認めた。辞職は同日付。県議会では2014年に野々村竜太郎元県議の不正支出が発覚して以降、全国でも先進的とされる政活費改革を進めてきたが、またしても自浄作用は機能しなかった。(井上太郎)

■「号泣」野々村氏契機にルール厳格化

 松井氏は20~24年度の5年間にわたり、午前8~9時台に県職員から「レクチャー」があるとの名目で繰り返し神戸市中央区のホテルに前泊したと申請していた。だが実際には職員と面会していないケースがあり「全てを証明できない」として同期間の100泊超分の宿泊費と交通費を含めた約180万円を返還する意向を示している。