【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト電子版は28日、トランプ政権が入学選考や職員採用で政権の価値観や政策に同調する大学に助成金を優遇する新たな制度を検討していると報じた。政権の意向に沿わない大学への圧力強化の一環で、波紋を呼びそうだ。
これまでは反イスラエルの学生デモへの対応や多様性・公平性・包括性(DEI)を重視する姿勢を個別の大学ごとに問題視し、助成金打ち切りや留学生受け入れ資格の剥奪などを通じて変革を求めてきた。新たな制度では一度に多数の大学の姿勢を問う方向だ。
ワシントン・ポスト紙は、科学的な実績に基づいて研究資金を出してきた従来の手法を一変させると指摘した。