スポーツ庁の室伏広治長官は30日、5年の任期を終えて退任し、職員に向けたあいさつで「さまざまなスポーツの可能性を追求し、皆さんと一緒にいろいろな種をまいたと思う」と振り返った。同庁は設置から10年の節目となる10月1日に、パラリンピアン初の長官となる河合純一氏を新たなトップに迎える。
室伏氏は2020年10月に就任し、トップ選手強化の支援やスポーツ振興など、幅広い政策に取り組んだ。在任中、大きなテーマとなった部活動の地域展開(地域移行)は実施に至らない自治体もまだ多いが「すぐに芽が出るものもあれば、年数がかかるものもある」とし、継続的な取り組みの必要性を訴えた。