宝塚市の民家で2020年6月、男女4人がクロスボウ(洋弓銃)で撃たれて死傷した事件で、殺人と殺人未遂の罪に問われた無職野津英滉被告(28)の裁判員裁判の第2回公判が30日、神戸地裁であり、弁護人による被告人質問が行われた。事件を起こしたことに後悔があるかと問われた野津被告は「ありません」と答え、「このまま早く死刑になりたい」と述べた。
■被告人質問の一問一答はこちら
質問は、被告が家族を恨むようになった経緯から現在の心境にまで及んだ。家族内のトラブルが続いた18年ごろから心身の不調が顕著になり、思考をコントロールできなくなったと証言。大学を休学して自室に引きこもり、自殺を考えるようになったという。