奈良市内で配られた、高市早苗氏が自民党の新総裁に選ばれたことを報じる号外=4日午後
 奈良市内で配られた、高市早苗氏が自民党の新総裁に選ばれたことを報じる号外=4日午後

 僅差で敗れた昨年の雪辱を果たした。自民党新総裁に選出された高市早苗氏の地元・奈良県では支援者らが喜びを爆発させた。女性初の総裁には、衆参両院で少数与党という困難が待ち受ける。「『奈良のシカ』のように軽やかに飛び越えてくれる」「女性が生きやすい日本に」。期待は大きい。

 支援者や地元首長ら約300人は、奈良県天理市のホテルで投開票の様子を伝えるインターネット配信を見守った。勝利が伝えられると椅子から立ち上がって抱き合い、万歳三唱。高校の同級生南真理子さん(64)は「健康に留意して頑張って。少子高齢化や経済対策にも取り組んでほしい」と涙ながらにエールを送った。

 奈良市の近鉄奈良駅前では、新総裁誕生を伝える地元紙の号外が配られた。アルバイト中にニュースを知ったという奈良市の大学生川上真穂さん(23)は「子育てや少子化対策など、女性の視点が政策に取り入れやすくなる」と期待を込めた。

 高市氏と30年来の付き合いがある美容室経営新井幸寿さん。「経済の安定に力を入れてほしい」と話した。