【ワシントン共同】加藤勝信財務相は15日、先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議のために訪れたワシントンでベセント米財務長官と会談した。関係者が明らかにした。ドルに対して円安傾向で推移する外国為替を巡って協議した可能性がある。

 両氏は5月にもカナダで会談した。9月には「為替レートは市場において決定されるべきだ」といった為替に関する共通認識を盛り込んだ共同声明を発表している。

 ベセント氏は会談に先立って共同通信などの取材に応じ「日本が適切な財政、金融政策を行えば、円はあるべき水準に落ち着くと考える」と述べた。適切とみなす円相場の水準は「コメントしない」と述べた。