【ブリュッセル共同】北大西洋条約機構(NATO)は15日、ブリュッセルの本部で国防相理事会を開いた。終了後の記者会見でNATOのルッテ事務総長は、加盟国が米国製兵器を購入してウクライナに供与する新たな枠組みに「加盟国の過半数が参加意思を示した」と明らかにした。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの兵器支援の増加につながる。

 9月以降、ロシアの無人機などが相次いで加盟国領空を侵犯したことを受け、NATOは防空態勢を強化。ルッテ氏は「空からの脅威を覚知し、追跡し、無力化する統合システムを試験運用している」と述べ、無人機対策を練っている欧州連合(EU)とも「一致協力している」と強調した。