【ベルリン共同】ドイツ首都ベルリン市の行政裁判所が同市ミッテ区の公有地にある従軍慰安婦の被害を象徴する少女像の撤去を命じたことを受け、韓国系市民団体「コリア協議会」は上級行政裁判所に上訴した。上級行政裁判所が15日、共同通信の取材に明らかにした。ミッテ区が求めてきた早期撤去の実現は困難な情勢となった。
コリア協議会は、ミッテ区が出した今月7日までの撤去命令に対し、少女像の存続を求めて行政裁判所に仮処分を申し立てていた。行政裁判所は13日の決定で、少女像は「撤去されなければならない」と判断。コリア協議会が応じない場合、ミッテ区による撤去を含む「強制的な手段」がふさわしいとした。