【ナイロビ共同】アフリカ連合(AU)は15日、軍によるクーデターが起きたマダガスカルの加盟資格を停止した。AU幹部が共同通信の取材に明らかにした。国外に脱出したとされるラジョエリナ大統領に代わり、権力を掌握した軍のランドリアニリナ大佐は「大統領に就く」と表明。軍主導の暫定政権が樹立されれば、国際社会の反発が拡大する可能性がある。
ロイター通信によると、AUのユスフ委員長は15日の会合で、マダガスカル情勢を巡り「法の支配と対話を優先すべきだ」と懸念を示していた。
米国務省の報道担当者は15日、マダガスカルの治安は落ち着いているとした上で「状況を注視している」と表明した。