17日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=149円台後半で取引された。

 午後5時現在は前日比1円54銭円高ドル安の1ドル=149円69~72銭。ユーロは86銭円高ユーロ安の1ユーロ=175円34~38銭。

 米国の地方銀行を巡る信用不安が広がり、米長期金利が低下したことで、日米金利差の縮小が意識され円が買われた。米中貿易摩擦への懸念や、日銀の内田真一副総裁が東京都内の会合で利上げに前向きな発言をしたと受け止められたことも、円高ドル安進行の要因となった。

 市場関係者は「投資家のリスク回避姿勢が強まり、安全資産として円が買われた」と指摘した。