農林水産省は17日、全国の小売店約6千店で6~12日に販売されたコメ5キロの平均価格が前週に比べて135円高い4210円だったと発表した。4200円台となったのは6月2~8日の週以来、4カ月ぶり。新米の出荷が本格化し、価格を押し上げた。

 政府が放出した備蓄米の流通は減っており、価格引き下げ効果は限定的だった。これまでコメ不足が続いた影響で、今年の新米は集荷競争が激化。各地の農業協同組合(JA)が農家に仮払いする「概算金」は過去最高水準となっており、JA以外の業者との競り合いもあり販売価格がつり上がっている。