【ワシントン共同】トランプ米大統領が政府の独立機関、特別検察官局(OSC)トップの候補に指名したポール・イングラシア氏は21日、上院での人事承認に向けた公聴会への出席を取りやめるとX(旧ツイッター)で表明した。過去の発言を巡り与党共和党からも反対意見が噴出し、事実上の就任辞退となった。

 イングラシア氏はトランプ氏の熱烈な支持層「MAGA」派として知られる弁護士。ニュースサイト、ポリティコは20日、自身に「ナチス的なところがある」などとした知人とのメッセージのやりとりを報じた。

 この他、トランプ氏支持者らの21年の議会襲撃事件を擁護、発生日の1月6日を祝日にすべきだと主張していた。