【台北共同】台湾農業部(農業省)は22日、アフリカ豚熱(ASF)で死んだとみられる豚が台中市で見つかったと発表した。アジア各地で感染が広がっているが、現地メディアによると台湾本島では初めての疑い例。致死率が高いため、豚の運搬を禁じるなどして警戒を強めた。

 台中市の養豚場で豚が大量死したため、検査したところ陽性反応が出た。感染が拡大すれば畜産業への大打撃となる。農業部は全土で22日から5日間、豚の運搬を禁じた。市場の一斉清掃や検査も実施する。

 日本の農林水産省によると、日本では感染例がない。有効なワクチンや治療法がなく、水際対策を強化している。人には感染しないという。