札幌市の許可を得ずに市街化調整区域に獣舎などを建設して20年間営業を続け、9月末に閉園した民間動物園「ノースサファリサッポロ」(同市南区)を巡り、北海道警が行った家宅捜索の容疑に川の水を無断で使ったとする市の普通河川管理条例違反も含まれることが28日、市や捜査関係者への取材で分かった。

 関係者によると、園は近くを流れる「滝の沢川」に取水管を設置し、無許可で園内に水を運び、動物の飼育に使っていた疑いがある。

 条例によると、市が管理する普通河川の水を使うには許可申請が必要。同園は申請をせずに水を使っていたため、市が使用をやめるよう指導してきたが、状態は改善されなかったという。