那覇検察審査会は28日までに、元専属運転手の女性にわいせつな行為をしたとして強制わいせつ容疑で書類送検され、不起訴となった沖縄県南城市の古謝景春市長について「不起訴不当」と議決した。24日付。那覇地検が再捜査する。

 議決は、女性の被害状況に関する供述は具体的で一貫しており「信用性が高い」と指摘。後日、古謝氏が女性に送信したメッセージが「強制わいせつ行為の口止めと評価できると思われる」とした。

 沖縄県警は昨年11月、古謝氏を書類送検。那覇地検は今年2月、嫌疑不十分で不起訴とし、女性側が検察審査会に申し立てていた。古謝氏はこの事案を含むセクハラ問題で不信任決議を可決した市議会を解散した。