高市早苗首相は3日、東京都内で開かれた拉致被害者の帰国を求める国民大集会で、北朝鮮に金正恩朝鮮労働党総書記との首脳会談開催を打診したと明らかにした。「被害者の命と国家の主権がかかった問題に対し、手段を選ぶつもりはない。既に北朝鮮側には首脳会談をしたい旨を伝えた」と明言。「私の代で何としても突破口を開き、拉致問題を解決したい」と決意を表明した。
歴代内閣は拉致問題の解決を「最重要課題」と位置付け、訪朝も模索したが実現しておらず、北朝鮮側の出方は不透明。日朝首脳会談は2004年、当時の小泉純一郎首相と正恩氏の父・金正日総書記が行ったのが最後となっている。
高市首相は集会で「首脳同士で正面から向き合い、私自らが先頭に立って果敢に行動することで、具体的な成果に結び付けたい」と語った。
北朝鮮に対しては「ご家族が健勝なうちに解決することは、日朝双方が平和と繁栄を享受する未来を描くためにも不可欠だ」と呼びかけた。
米国など国際社会とも緊密に連携し「解決に向けたチャンスを生み出す」と強調した。

























