米下院での採決を控え議会前で演説する野党民主党議員ら=12日、ワシントン(ロイター=共同)
 米下院での採決を控え議会前で演説する野党民主党議員ら=12日、ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米議会下院が12日、2026年1月30日まで約2カ月半の政府支出を賄うつなぎ予算案を可決し、議会を通過した。トランプ大統領の署名を経て成立すれば、過去最長を更新中で43日目に入った政府機関の一部閉鎖は解除される。ただ争点のオバマケアを巡る与野党対立は解消せず、今後も混乱は避けられそうにない。

 ホワイトハウスのレビット報道官は12日の記者会見で「今夜遅くに、大統領が署名できるよう期待している」と話した。閉鎖の影響で、10月分の消費者物価指数と雇用統計は今後も発表できない恐れがあるとの見通しも示した。

 閉鎖は予算切れに伴い10月1日に開始。野党民主党は、年末が期限のオバマケアに基づく補助金の延長を求めて与党共和党の予算案に反対を続けていた。だが閉鎖の長期化などを理由に一部議員が賛成に回り、上院の通過を許す形になった。

 上院共和党は、12月の第2週までに補助金の延長に関する採決をすると表明している。だが共和党議員の多くがオバマケアに反対とされ、与野党の隔たりは大きい。