【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州委員会は17日公表した秋季経済見通しで、ユーロ圏の2026年の実質域内総生産(GDP)が前年比1・2%増になるとの予測を示した。5月の春季見通しから0・2ポイント引き下げた。トランプ米政権の関税強化などを念頭に、通商政策の不確実性が経済活動を下押ししていると指摘した。

 26年1月にユーロ圏に加入するブルガリアを含めた21カ国の予測を示した。25年の成長率は1・3%と予想し、春季から0・4ポイント引き上げた。関税引き上げを前にした輸出の急増や、堅調な設備投資を反映した。新たに公表した27年の成長率は1・4%を見込んだ。